『さよならベル』の田辺桃子さんがかわいすぎる話 【indigo la end】
こんばんは。戌吉です。
indigo la end の『さよならベル』。何度,youtubeでこのMVを見たことだろう・・・。歌詞だけでは物足りない具体性をMVが補ってくれて,その幻想的な世界観に引き込まれてしまいます。名曲・名MVです!(名MV?)
以下の記事にこのMVに関する情報が掲載されています↓
見るに当たって非常に参考になりました。
『さよならベル』のMV監督は,大久保拓朗さん。
そして演奏するindigoのメンバーですね。
MVの中で特に印象に残るのは,やはり田辺桃子さんの演技ですよね。
自然体というか,自力の気配を感じさせない演技で映像に引き込まれるのに十分な演技だと思いました。そしてふつうにかわいい。
上のリンク先の川谷絵音さんのコメントでも
特に出演してくれた田辺桃子さんの15歳とは思えない存在感に圧倒されました。
と絶賛されています。
そんなミュージックビデオですが,歌詞の意味を考える際に役に立つと思います。そして映像を何度も見ていると細かい部分まで作りこまれていることに気が付く。
以下で(完全に僕の独自な)歌詞の解釈と,さらっと見過ごすには惜しいMVのマニアックなポイントを紹介していきたいと思います。
歌詞の意味・解釈
(※MVを交えての個人的な独自解釈です)
川谷さんの詩には,最初に情景描写が多いのがいいですよね。小説みたいに。
『さよならベル』では,霧雨の降る中,昔の彼女と最後に別れた坂の途中の自動販売機を見ている自分。現実的な情景はほんとそこだけでそこからは動かない。そこで最後に別れた際のことを思い出して泣いている。
という映像が思い描かれます。
上のリンク先記事の大久保監督のコメントによるとMVテーマは「夢」だそうです。そして川谷さんが瞬きするごとに演奏シーンとドラマシーンを切り替えるようにしたと。
たしかに瞬きの中で,自分の思い=演奏するシーンと,忘れられない女性の姿=田辺桃子さんとの記憶がぐるぐると渦巻いているような印象を受けます。いつまでたっても思い出してしまう,苦しくも忘れたくないもどかしい感情を歌っているのかなあと思います。そして,
誰か早く起こしてくれよ
目を覚ましてくれるような新たな出会いを求めているんですかね。しかし最後に自分から?さよならベルを鳴らすんですが,結局
ああ,喉が渇いた
なんだかんだ喉が渇くたびにぼんやりと消えない思いがよみがえってくる。忘れた!と頭で決めても結局は抗えず浮かび上がってくる。そんなふうに解釈しました。
MVの中での名シーン
57秒,1分50秒あたり
田辺桃子さんの大人びた表情がいいですよねー。ほかのシーンでは無邪気な印象を受けますが,ここの2つはすごく大人びている。このストーリーの中でずっと無邪気な女性というイメージよりは大人びた部分をチラつかせているほうがいいですよね。うん,なんとなく!
1分27秒あたりから
緑色の光の中で,川谷絵音さんが一人で歌っているシーンです。このあたりから最後までこのシーンがちょくちょく出てきます。ここには川谷さんのかっこよさがもろに出ていると思います。孤独,悲しみ,川谷さんがもっている深い部分が出ているような,そんなイメージを受けます。いやかっこいい。孤独な表情で歌っている前髪の長い人は,こういうかっこよさがあると勝手に思っています。
1分37秒あたり
田辺桃子さんがだるまさんが転んだの中でゆっくり近づいてくるシーンです。
ふつうにかわいい。
2分20秒,3分19秒あたり
ここは演技力ですねー。田辺桃子さんが川谷さんに触れようとする瞬間と,川谷さんの背中で泣いているシーンですが,演技がうまい。自力の気がないんですよね。僕の中で自然な演技=うまい演技というフィルターがかかっているせいもあるでしょうが,よっぽどここ最近で見るドラマの役者よりうまい気がします。
3分40秒あたり
今までのシーンをめまぐるしいほど早く回想するところ。誰かに早く起こしてほしい。でも思い出すっていう思いがピークに達している状況がイメージされます。その思いが痛烈に伝わってきますね。
まとめ
MVでいまひとつわからなかったのが目玉焼きのシーンです。大久保監督によると「見どころ」らしいのですがちょっと理解に苦しみました。だんだんと二人の関係が「裂けていく」表現なんでしょうか?
まあとにかくindigo la end の中でも非常に良い曲だと思います!
「幸せが溢れたら」というアルバムにも収録されています。
MVと合わせて聴くことで良さがさらにひきたてられると感じました。