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サンジの人間観 【ワンピース】

ワンピースのサンジ。
女好きな戦闘もできる料理人であるが、
一番の魅力は料理に対する情熱だろう。

 

腹が減ったやつには誰であろうとメシを食わせる。
「どんな人間であろうと」というところがすごい。どんな犯罪者であろうと、自分の敵であろうと、という姿勢は、なかなかできるものではない。
それは海のど真ん中で食料が手に入れられない時の苦しさを,身をもって体感した経験から形成された姿勢だと思う。ゼフとの小さな無人島での一件である。

 

「人間」を愛するという姿勢を料理を通じて実行することがサンジにとっての一つの信念なんだろうと思う。人間に限らず,「生き物すべて」なのかもしれないが。極限の空腹の苦しみは生物共通かもしれない。


一方で、「腹を満たしたあとは知ったこっちゃない」。腹の減っていない人間は、「誰でも」という対象外なのである。仲間には好物を食わせる。腹を満たした敵の食事なんざ知ったこっちゃない。そこで一個人の人間としての、ある程度のバランスをとっているような気がする。強硬でないそこに,柔軟さを感じてすごくいい。


母親譲りの優しさと、兄弟たちにいじめられた経験、ゼフの教え、そしてルフィ達との出会いが形成してきたサンジの人間性にはとても魅力を感じます。
ワンピースのキャラクターは素晴らしいですね。
サンジ大好きです。