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イヤホンブームに物申す

本当に、街中でイヤホンを着けている人が増えた。

 

街行く人の、4分の1はもうイヤホン民ではないだろうか。特に通勤時間帯。

 

歩きながら、自転車に乗りながら、電車に揺られながら。。

 

まあ、周りとの環境を遮断して、自分だけの心地よい世界に(擬似的に)入れるのは、このストレス社会の中で有効な手段かもしれません。

 

しかし、少し客観的に見てみると、すごく歪な状態だと思う。

 

現実の世界では、なんら遮断出来ているわけではないのに、本人の脳内では自分だけの世界に入り込んだ気になっている。

 

 

周りに危険が潜んでいるかもしれないという現実を無視していることに、どれだけイヤホンを着けている人々は気づけているんだろうか。

 

周りの音が聞こえない、という短絡的な問題だけでなく、「人間的」にもあまり良い影響はないように思う。

 

いや、「動物的」というべきか。

まあ、精神的な健全性の問題です。

 

 

とはいえ、イヤホンを着けていないとその人にとっては、それがストレスになる。

 

問題は、そこかもしれない。

イヤホンを着けていないことでストレスを感じることが、根本的な問題ではなかろうか。

 

他人に対する敵対感。

まあ、原因は1つに絞ることなどできない。

 

今、環境遮断のためにイヤホンを着けていて、なんら精神的に健康だ、と思っていても、いずれボロが出てくる。限界がくると思います。

 

フィギュアスケートの羽生選手がイヤホンにこだわることで有名ですが、集中の手段のひとつとしてイヤホンを用いることは有効かもしれない。

 

しかし、周りの環境との遮断という、排他的側面があることも忘れてはならないと思います。

 

ここで「忘れてはならない」というのは、人間的な健全性のためです。

 

イヤホンを使用すること自体を否定するわけではなく、使うにあたっての動機が排他性を孕んでいないかということを、自分の中で認識しておく必要があると思います。

 

 

以上、電車の中から暇つぶしでした。