「たったさっきから3000年までの話」意味は?勝手に解釈【チャットモンチー】
チャットモンチーから新曲がきました、戌吉です。
Youtubeを見てるとあなたへのおすすめにでてきました。
サムネイルに、インパクトがありますねえ。
6月27日に発売されるアルバム、「誕生」に収録されているようです。
「たったさっきから3000年までの話」。
タイトル長い。
歌詞
あなたがかなりおじいさんになる頃
どんな日本なのでしょう
ドラえもんのお気に入りの道具が
ダイソーに並んでいたりするでしょうか
あいも変わらず地震大国で
北朝鮮とアメリカの狭間で
揺れているのでしょうか
あなたは座り慣れた椅子で
そんなニュースを見てる
だけど眠る前にはふっと笑えるような
そんな思い出に囲まれているでしょうか
わたしがかなりおばあさんになる頃
どんな気持ちなんだろう
クールなあの人の隣で
ボケたボケてないと騒いでいるかな
あいも変わらず優柔不断で
今とさっきの狭間で
揺れているのでしょう
あの人は座り慣れた椅子で
そんな私を見てる
たったさっきから3000年までの話
たったさっきから3000年までの話
※参照元URL
https://www.uta-net.com/song/250362/
感想と解釈
2つのキーワード
まずMVと歌詞を見ることによってこの曲のキーワードがよくわかります。
それは、次の2つ。
「揺れる」と「時間」
「 揺れる」については、歌詞においては直接揺れるという言葉も出てきていますが、「地震」とか「優柔不断」も物理的・心理的違いはありますが、揺れます。外交問題も、揺れる。「ボケたボケてない」も、若干無理はありますが、両者の主張が揺れるととることができます。
MVにおいても、「あの人」が座る椅子を連想させる、橋本さんが座っている椅子も揺れていますし、メトロノームも出てきます。最後のほうでは、橋本さんと福岡さんが手を振って「揺れて」います。
これだけの言葉と映像があれば、さすがに「揺れる」をキーワードにしていると思わざるをえません。
続いて「時間」。まあ、タイトルから「さっき」「3000年」とあることから、明らかではあるんですが、歌詞の中では「おじいさんになる頃」「おばあさんになる頃」と未来のことを想像していますし、「ドラえもん」も未来という時間をストーリーの重きに置いているマンガです。
MVでは何度も時計がでてきますし、タイムマシンを連想させるような車も出てきます。こちらはイマイチかもしれませんが、橋本さんがなにかをコップで飲んでいるシーンや福岡さんがアイスを食べているシーン。こちらは「さっきまではあったのに飲んで(食べて)しまったらなくなってしまった」という時間経過という意味で「時間」を意識させているような気もします。
美味しいものが食べてなくなったら、美味しかったんだけど、なんかむなしいよね。そんな感じ??
以上のことから、この曲の主題が「揺れる」と「時間」であることが考えられます。
タイトルから解釈
これがなかなか難しい!!
タイトルだけを素直に解釈すれば、「だいたい今さっきくらいから西暦3000年までの話」が歌詞のストーリーかなという感じに僕は考えてしまいますが、歌詞だけみると、その解釈にはいくつか問題があります。
まず、歌詞で想像されている未来は「あなたがおじいちゃん(おばあちゃん)になる頃」なんです。今に作られた歌だと考えると、明らかに西暦3000年には届きません。
じゃあ、この曲の時間軸が「今」であること自体、そもそも頭の堅い解釈なのか??しかし、それを示唆するような言葉は見つかりません。
じゃあタイトルの「3000年」を「西暦」だと考えているところが堅いのか??いやいや、MVを見るとちゃんと西暦3000年と書かれています。
うーん。
なぜ3000年なのか、わかりません。
もしかすると橋本さんは聴く人がこうやって解釈に悩むのを楽しんでいるのか??よく言えば、自由な解釈が可能、ということですが。笑
「さっき」についても、なぜ話の起点を今じゃなく「さっき」にしたのだろうか。この単語がでてくるのは
あいも変わらず優柔不断で
今とさっきの間で揺れているのでしょう
優柔不断な人がとらわれている「少し前の過去」が「さっき」のようです。まあ、タイトルの「さっき」と曲中の「さっき」が同一かもわかりませんが。
そこから3000年?もう意味がわかりません。
・・・
こうなってくると、つじつまを合わせないところに、なんらかの主張があるのかもしれません。
そういう数字にとらわれた頭の堅い時間の考え方じゃなくて、もっと時間は柔らかいものだよ、ということでしょうか。
BUMP OF CHICKENの「宇宙飛行士への手紙」から言葉を借りると、「同じ砂が刻む違う2分」ということでしょうか。
解釈まとめ
ここまでで、キーワードのひとつである「時間」に関して考察してきました。
もうひとつのキーワード「揺れる」については、僕なりのこの曲の意味をまとめると、
「いつの時代もみんな迷ってる」
というふうになります。
世界は、8Kのテレビで表現されるような、くっきりしたものじゃない、と。
白黒、正誤、はっきりしたものではない、と。
迷い、揺れている状態こそ人間なのではないかということを、この歌詞から連想できます。
なんでか?
それはね。
なんとなくです。
感想
MVを見ながらの視聴でしたが、近未来感ただよう内容だったと思います。静止画をとばしとばしに連ねる感じや、画像の質感とか最近な感じですよね。
曲の入りの歌詞は、文章的というか、あまり言葉をメロディになじませてない印象を受けました。曲の後半になるに連れてそれはなくなっていったんですが。
あとはやはりMVの存在感ですよね。2人がたたずんでいるサムネイルからすでに存在感を感じました。不自然な印象を受けない。違和感を感じない。
「引き込まれる」というのはこのことだ、と思いました。
正直に言うと、今までチャットモンチーはほとんど聞いたことがありませんでしたが、この機会に過去の曲も聴いてみたいと思いました。
今年の7月に解散というのが残念ですが・・・
それにしても今まで聴いたことなかったのに、なんでチャットモンチーを聴こうと思ったかって?
それは、川谷絵音さんの影響です。
そうだ「真夜中遊園地」も聴いてみよう。