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bump of chickenの「モーターサイクル」が今になって心に突き刺さる

こんばんは、戌吉です。

 

昔はなんか独特な声で皆も聴いてるから聴いてた感はありました。bump of chicken

 

しかし最近になって、曲を聞くときに歌詞を意識し出すようになって、ゲスの極みやindigo la end にどハマりするようになりました。

 

それらは、おおまかに悲しみを歌う、という印象ですが、バンプは悲しみも嬉しさもある。でも苦しいほうが大きく感じてしまう。けど、なんとか生きる。という印象を受けます。

 

 

 「モーターサイクル」

今日無性に聴きたくなったのは、「モーターサイクル」。 

 

もう歌詞がやばい。昔はほんとに意味を考えたけど何を言いたいのか分からなかった。今も分からない部分は多いです。けど、分かる部分が大きく増えた気がします。共感という言葉の意味を身をもって体感したような気がします。

特に、

 

 始まりを考えても意味がない

借りてきた答えしか出てこない

 

 

出来上がったシステムをなぞるだけの現代では、「もともとは、こういう意味があってこういう経緯で出来上がった」と考えるのは重要なことですが、究極の答えを求めようとしても、正解なんて出てこやしません。というより、正解というもの自体、今の自分が築き上げた固定観念なんだから、正解も不正解もない。というところに辿り着くことを、藤原さんは、しっかり理解しているのかもしれません。わかりませんが。

 

次。

 

他人事だけどがんばれよ

手伝う気も 方法もない

 

 

 これが一番突き刺さりました。どんなに他人を想おうと、苦しんでいる他人を救うことなどできない。原因が現実的にはっきりしていれば救うということも可能かもしれませんが、心の問題は他人がどうすることもできません。結局、最後は一人なんだということです。それがわかっていながら、それでもなんかになれないか。この歌がどこかの誰かに奇跡的に届いたら、という思いが伝わってきてもうすごく心に響きます。

 

気にするほど

見られてもいないよ

 

 他人の目を気にする人は少なからずいると思いますが、この曲の流れでこのフレーズを言われるとすごく説得力があるというか、力をもらえる気がします。切り取った言葉だけ見ればありふれた文句ですが、この「モーターサイクル」という曲の中で出てくることで、より大きな力をもつように思います。

 

 

 「HAPPY」

あとyoutubeの、次の動画で流れた「HAPPY」。これがやばかった。泣いた。音楽で泣いたのは、indigo la end以来2バンド目です。

 

ほんとに、ここ一年で涙腺が緩くなった気がします。いや、涙腺が緩むというのはなんかニュアンスが違うんですが、素直に泣けるようになったとでもいいましょうか。そっちのニュアンスのほうが近いかな?です。

 

 昔から何となく好きな歌でしたが、こちらも歌詞がイマイチよくわからなかった。

 

心は強くならないまま

耐えきれない夜が多くなった

 

挫折しないとわからないことばですね。僕は身をもって体験したので言葉の意味が良くわかります。

 

闘う相手さえわからない

だけど確かに痛みは増えてく

 

もうほんとに。今になってよくわかります。藤原さんも、こういう経験をしたから書いたんでしょうか?

 

借り物の力で構わない

そこに確かな鼓動があるなら

 

誰かが考えた便利なもので精一杯生きるのも一つの生き方だよ、と僕は解釈しました。

 

 


BUMP OF CHICKEN『HAPPY』

 

 

歌詞と言葉

本当に、聴く時間軸が違えば、まるで聴き方が異なってきます。歌詞の解釈の仕方も全然違います。言葉というものは,記号としては同じでも、そこに内包されたイメージは十人十色です。同じ人間でも、人生経験で言葉の意味は変わってくるということを、身をもって実感しました。

 

BUMP OF CHICKEN。他の曲も聴き直そうと思っている今日この頃です。