伊調選手の主張はどこに？告発状は誰が出したの？栄監督パワハラ問題

おはようございます，戌吉です。

今日はどんより天気ですね。きらいじゃないです。

ニュースを見ていると，弁護士による第三者機関が伊調選手，栄監督に聞き取り調査を行い，日本協会の倫理委員会というところが栄監督（レスリング協会）のパワハラを認定したそうです。

しかし，イマイチ腑に落ちないところが，このニュースを始めから追っていたわけではないんですが，伊調選手の主張がほとんど取り上げられないところです。パワハラがあるとした「告発状」というのはよくでてきますが，これがだれが出したものなのかもわからない。

何について議論しているのかもよくわからなかったので，過去のニュース記事などを少し遡ってみました。

伊調選手といえば，国民栄誉賞受賞やテレビCMにも出演しており，東京オリンピックに向けての重要な盛り上げ役となっていたところだったので，よくないニュースと感じる人は多いと思います。

そんな伊調選手であるだけに，直接，テレビ出演や取材によってパワハラを訴えることを心理的な負担も大きいために控えている，という話は考えられます.。

ただ「伊調選手がパワハラを受けている」ということがメディアではことに大きく取りだたされているわりに，伊調選手本人の主張がまったくといっていいほど報じられない。

以下のニュースサイトは３月１日のものですが，このときに伊調選手が事務所を通じてコメントを発表したらしく，「報道されている中で、『告発状』には一切関わっておりません。」としている。

告発状の内容が以下の記事から大まかに分かるが，第三者がこの告発状の文面をみれば確かにひどいと思うが，伊調選手の気持ちが直接反映されている部分は見受けられません。

つまり伊調選手が嫌がっていることは，おそらく公表されておらず，伊調選手が嫌っているかどうかはわからないという状況です。

では告発状は一体誰がだしたのか？

伊調選手の悩みに向き合って相談を受けた誰かなのか？はたまた栄監督に恨みをもつ誰かなのか？

以下の文春オンラインのページにその人物が記載されています。

この記事によれば，どうやら告発状の提出者はA氏とB氏の２人いるらしい。

A氏は田南部力氏で，伊調選手はこの人を師事していたという。

そしてB氏が安達巧氏。バルセロナ五輪に出場経験があり，レスリング協会のナショナルコーチも務めたそうです。

この安達氏は田南部コーチからパワハラの相談を受けていたそうですが，この文面だけ見ると，田南部コーチが栄監督から受けていたパワハラと受けとめられます。つまりここにも伊調選手の感情は介入していないだろうことが分かります。

調べていくうちに発見しました。またも文春さんです。すごいですね。

結局，このコメントからも，「我慢」という単語は引っ掛かりますが，伊調選手が嫌がっていることは見いだせません。ただ東京オリンピックに向けた練習ができていないのは事実らしく，自分の自由な行動が周りの関係者に影響を及ぼすことを懸念しているようです。

これらから，伊調選手の関係者のほうがパワハラを受けているという認識が強いという想像がつきます。

栄監督に伊調選手を勝たせない願望があるのか，はたまた伊調選手を育てるための指導なのかは闇のなかですが，栄監督のもとだから４連覇できたという事実からも伊調選手が思い切った行動ができない部分もあるのかもしれません。

結局わかったことは，伊調選手が嫌がっているかはわからないけど，関係者は栄監督の言動に悩まされているらしく，伊調選手本人は東京五輪に向けた練習ができていない状況があるらしいということです。

相撲といい，レスリングといいなかなか良いニュースが流れませんね。みんなの共通認識がもう少し整えばもっと問題は少なくなるのでしょうが，こればかりは一朝一夕にはいきませんね。

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