珈琲オンボロ倉庫

コーヒー 音楽 ときどき 思考

僕のエスプレッソはバールモトーレから始まった

もともとコーヒーを飲んで美味しいと思うほうではなかったのですが,

ある店のコーヒーを飲んでコーヒーに目覚めました。

飲んだ後に「幸せな気分になる」という体験をこの時初めて味わったのです。

 

それは香川県にある「バールモトーレ」という店なのですが,

そこの店主が2015年と2016年にバリスタグランプリで日本一になったそうです。

バリスタエスプレッソを淹れる人と解釈してよいと思います,たぶん

 

最初は「日本一」という響きに惹かれたミーハー心で行ったようなもので

そもそもエスプレッソというものが何なのかも知らぬただのミーハーでした。

※簡単に言えばすごく濃いコーヒー。豆を極細に挽いて,お湯に高い圧力をかけて短時間で抽出する

 

お店でエスプレッソを注文。すごく丁寧にエスプレッソの飲み方を説明しており,本場イタリアでは砂糖をスプーン2~3杯入れて飲むのが主流だということだったので,それに従って飲んでみました。

 

今までの人生で「贅沢な飲み物」という言葉がピッタリくる飲み物だ,と思いました。豪華というかラグジュアリーというか。一方でたばこを吸うような(自分は吸わないのですが・・)感覚と似ているような気もします。

そして何より美味しいのですが,冒頭にも書いたような「幸せな気分」が漂うのは,飲み終わって店を出た頃,くらいだったのです。飲んでるときもおいしいのですが,僕にとっては”後味”のほうが強烈な印象がありました。余韻が残るというのか,30分くらい続いたような記憶があります。そのときの感覚は,足つぼマッサージですごく気持ちいいところを押されている時のような(わかりにくい?)感覚と似ていたように思います。

 

ここのエスプレッソとの出会いで,美味しいものに対する一つの基準に,飲んだ(食べた)後に感じる気分の良さ,というものができたような気がします。これまでの飲食の中で突出したそんな気分を数回感じたことがあります。(大体コーヒーですが・・・)新鮮とか,丁寧とか,情熱とか,そういったものが関係しているような気がすると勝手に思っています。

 

そしてそういうものを体に取り込んだほうが,健全な身体ができるという,すごく定性的かつ安易な想像をしています。

でも自分が思ったことなので。感じた感覚を大事に食物を摂取していこうと思っている今日この頃です。

まだエスプレッソに出会っていない方はぜひおすすめ致します。